グリフウィキでは、ユーザーが自由にグリフに名前をつけることを許容していますが、一部の名前については意味を持たせています。これらの命名ガイドラインに従ってください。
命名ガイドラインに沿ったものと紛らわしい名前のグリフについては、削除対象とすることがあります。
u####、u2####(#は16進数の0~9,a~f。CJK漢字が規定されているコードポイントに限る)は、ISO/IEC 10646のコードポイントに対応するグリフとし、各国・各地域のソースを明示する必要があります(現在存在する無印のUCSコードポイントグリフは漸次廃止としますし)。詳しくは後述の「複数欄指定のための命名ガイドライン」を参照してください。
例えば「金」という漢字部品は金偏になると
u91d1-01のように変形します。これをグリフウィキでは「偏化変形」と呼びます。あるUCSコードポイントの漢字に対して、偏化変形した部品のコードポイントが存在しない場合に、偏化変形部品用の接尾コードが用意されています。
| 接尾コード | 意味 |
| -01 | 左右結合の左、左中右結合の左、中 |
| -02 | 左右結合の右、左中右結合の右 |
| -03 | 上下結合の上、上中下結合の上、中 |
| -04 | 上下結合の下、上中下結合の下 |
| -05 | 囲い結合の外 |
| -06 | 囲い結合の中 |
| -07 | 位置の指定はないが単独字ではなく部品として利用 |
| -08 | 縦長部品として利用(-01、-02の共通部品に相当) |
| -09 | 横長部品として利用(-03、-04の共通部品に相当) |
| -10 | 囲い外部品で中の密度が通常より高いもの |
| -11 | 囲い外部品で中の密度が通常より低いもの |
| -14 | 上下結合の下、上中下結合の下で、三角屋根の形状のもの |
| -15 | -05以外の同じUCSコードポイントに対する囲い外部品 |
例えば
u91d1-01の場合、元となる「金」は
u91d1ですので、「u91d1-01」という命名が望まれています。ただし部品によっては「釒(u91d2)」のように部品自体に文字コードが用意されているケースもあります。この場合は、「釒(u91d2)」に対してデータを割り当て、さらに「釒(u91d2)」を部品に使って「u91d1-01」を用意することを推奨します。
また、多くの部品は、それ単独で文字となる場合のデザインと、部品として使用する場合のデザインが異なるケースがあります。これを実現するために、場所を指定しない部品には「-07」という接尾コードを推奨します。あるいは、縦長や横長に部品を使用した場合のバランスを調整しているグリフは「-08」「-09」をつけてください。
なお、部品として利用する際のデザイン変更が生じないものについてはあえて「-07」などのグリフを新設せずに、UCSコードポイントそのもののグリフをそのまま利用するようにしてください。
将来的には、漢字を部品とその相対的な位置関係で記述することにより、自動的にグリフをデザインする機能を実現します。その際、たとえば「偏」のように左側に位置する部品は「-01」→「-08」→「-07」→「なし」という優先順でデータを探索します。
このため、特異なケース(例えば
u5962の「者」の1画目は上部品の兼ね合いで左右幅が短くなっています)の部品を登録するときに汎用的な命名となる「-07」などを利用しないでください。この場合は次項の「-##-var-###」を利用してください(「-07」が登録されていなくても)。
偏化変形グリフのバリエーションは後ろに「-var-###」をつけて3桁の数字を振ってください(例:
u200a2-02、
u200a2-02-var-001、
u200a2-02-var-002)。偏化変形と下記の接尾コードは組み合わせないでください(u4e00-g01-var-001は不可。u4e00-01-var-001とする)。
UCS(ISO/IEC 10646、Unicode)の符号位置に相当するグリフを作成するときは、複数欄表記のどの欄のグリフかを以下の接尾コードを利用して明示する必要があります。
| 接尾コード | 意味 |
| 無印(コードなし) | 漸次廃止 |
| g | Gソース |
| t | Tソース |
| j | Jソース |
| k | Kソース |
| v | Vソース |
| h | Hソース |
| 予約(将来的なKPソース用) | |
| u | Uソース(ISO規格におけるUソース。もともと「The Unicode Standard の字形」としていましたが「-us」に変更しました) |
| m | Mソース |
| us | The Unicode Standard の字形(現在の複数表記になる前の1欄表記の字形) |
| i | ISO/IEC 10646:2003規格(2011も同じ。また2012では「UCS2003」と表記)でのSIP(Ext.Bなど)の字形 |
| ja | JIS X 0213の字形が反映される前のJ欄(Ext.AのJAソース) |
| js | JIS X 0213の字形が反映される前のJ欄(補助漢字) |
| jv | 仮想Jソース(次項参照) |
従来グリフウィキではUCSコードポイントにおいてソースの指定なしグリフが存在しましたが廃止とします。すべてのUCSコードポイントグリフはソースの指定が必要となります。現実的な問題としてJソースがないグリフについて、J以外のソースをもとにしたグリフを利用するとデザインの不統一が生じるため、「仮想J字形」を試行します。仮想J字形のガイドラインは検討中(GlyphWiki:仮想J字形のガイドライン)ですが、大まかに以下の概念によります。
ISO/IEC 10646:2003の規格票は以下のページにてPDF形式で公開されています。
http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/
地域と偏化変形を組み合わせる場合は「-(地域)(偏化変形部位)」とします。たとえば「u725b-t01」のようになります。ただし元となる地域ソースが規定されている場合に限ります。例の場合「u725b」のTソースが規格上存在する場合のみ登録可能です。
当面の暫定措置として、変化変形グリフにおける無印(地域ソース指定なし)は「-j」が指定されているものとみなします。
異体字に相当するグリフについては「-itaiji-###」および「-var-###」の2種類がありますが、この区別は「ISO/IEC 10646でユニフィケーション対象となっている差異」に相当する場合は「-var-###」を、それ以外は「-itaiji-###」としてください。ほとんどの異体字は「-var-###」になるはずです。
番号は各符号位置ごとに「001」から順番につけます。なおグリフの削除などで欠番が生じた場合には、その番号は廃止とし、再利用しないでください。「-var-###」と「-itaiji-###」は独立していますので、同じ番号が振られても両者は関係づけられません。
アドビ社が定めている独自のグリフ集合であるAdobeJapan(PDF)
集合については、CID番号による表現と、Unicode標準のIVS
を用いる方法の2種類がありますが、特に片方に統一せず以下の2通りのいずれかとしてください。
aj1-07765
u90a3-ue0101
IDSを用いた記述も可能です。UCSコードを"-"記号で繋げてください(IDSについての参考
)。
例:
u2ff0-u53e3-u6606 (⿰口昆)
IDSの記述に使う部品は素の符号位置としてください。「-02」「-g」などの情報はつけないでください。このことにより同じIDS記述で異なるグリフを登録したい場合は、当面「-itaiji」を利用してください。
不可:u2ff0-u53e3-01-u6606-02 可:u2ff0-u53e3-u6606 可:u2ff0-u53e3-u6606-itaiji-001
ただし組み文字(㍻など)は、次項の組み文字記述を利用してください
第1面以降の文字はサロゲート分解しないでください。
組み文字はグリフ名の頭に「kumimoji-」をつけた上でIDSによる記述としてください。
例:
kumimoji-u2ff1-u2ff0-u682a-u5f0f-u2ff0-u4f1a-u793e
以下の命名記述は暗黙的に予約されているので、対象となるグリフ以外のためには利用しないで下さい。なお、JIS規格票字形については下記のより下にあるものがUCSのJ欄であると仮定します。GL領域の番号とは、区および点番号にそれぞれ32(0x20)を足したものを16進数表記としたものです(例:53区21点は5535)。(参考:GlyphWiki:GL領域の番号とは)
| toki-######## | 登記統一文字番号。10進数8桁固定で頭の0は省略しません |
| koseki-###### | 戸籍統一文字番号。10進数6桁固定で頭の0は省略しません |
| juki-#### | 住基ネット統一文字コード。16進数4桁 |
| nyukan-#### | 入管外字コード。16進数4桁 |
| gt-##### | GTコード |
| gt-k##### | GT-kコード |
| tron-#-#### | TRONコード(一部はGTコードと重なります) |
| cdp-#### | CDP外字 |
| cbeta-##### | CBETA |
| j78-#### | JIS X 0208:1978規格票例示字形。GL領域の番号で記述 |
| j83-#### | JIS X 0208:1983規格票例示字形。GL領域の番号で記述 |
| j90-#### | JIS X 0208:1990(1997、2012も同等)規格票例示字形。GL領域の番号で記述 |
| jsp-#### | JIS X 0212:1990規格票例示字形。GL領域の番号で記述 |
| jx1-2000-#### | JIS X 0213:2000規格票第1面例示字形。GL領域の番号で記述 |
| jx1-2004-#### | JIS X 0213:2004規格票第1面例示字形。GL領域の番号で記述(UCS符号位置の使用を推奨) |
| jx2-#### | JIS X 0213:2000(2004も同等)規格票第2面例示字形。GL領域の番号で記述(UCS符号位置の使用を推奨) |
| k0-#### | KS X 1001規格票例示字形。GL領域の番号で記述 |
| c1-#### | CNS 11643 Plane 1(以下234…15(cf-####)面も同じ) |
| b-#### | Big5コード |
| jc3-#### | JEF-CHINA3コード |
| dkw-##### | 諸橋轍次『大漢和辞典』番号。ダッシュ付きは末尾に「d」、2点ダッシュは「dd」を加える。補巻はdkw-h####とします。m-#####は使いません |
| kx-###### | 康煕字典(同文書局影印本)字形。頭4桁はページ番号、下2桁はページ内番号 |
| waseikanji-no-jiten-#### | 和製漢字の辞典 |
| kokuji-no-jiten-#### | 国字の字典 |
| nihonjin-no-tsukutta-kanji-### | 日本人の作った漢字 |
| zihai-###### | 中華字海。最初の4桁はページ番号、最後の2桁はページ内の順番 |
| twedu-######-###(-#) | 台湾教育部異體字字典 |
| baseparts-#####... | (廃止済み:詳細は次項)。JIS X 0208収録漢字の初期データを構成する基礎部品 |
「baseparts-*****」部品群は廃止されました。原則として「baseparts-*****」グリフの編集や新規作成は行わないでください。
文字鏡研究会が配布している今昔文字鏡フォントで定義されている文字番号については、そのライセンス
上、グリフウィキでは利用するべきではないと解釈しています。ですので、別のソースをもとにした名前を付けてください。誤解を避けるため「mojikyo-」「m-」などの命名を行わないようにしてください。